サイズ｜およそφ110×h70mm 材質｜木地、漆 ぽってりと丸みを帯びた中に愛嬌を感じさせ、マットな質感と象牙色のような白漆は同時にモダンな印象も。 触れてみると表面には細かな凹凸があり、ほんのりざらりとしたテクスチャに仕上げられています。 塗り方の工程を作者の莊司晶さんがざっくりと教えてくださいました。 漆を何度か塗り固める→更に漆を塗って乾かないうちに地の粉を蒔いて、固める(蒔き地を作る)→漆を塗り重ねる この細かな凹凸のテクスチャは、地の粉（じのこ）によるもの。地の粉とは珪藻土を蒸して焼いて細かく砕いたものです。漆に地の粉を混ぜたものを下地漆と呼び、木地に塗ります。乾いたら研ぎ出し、そしてまた塗るという工程を繰り返すことで漆のうつわを丈夫にするための大切な材料です。 漆器といえばつやつやに仕上げる技法を思い出す方もいらっしゃると思います。莊司さんは「日常的に気負わずに使ってもらえればいいなと思って」と、この丸碗はつや出しはせずマットに仕上げたそうです。 また、ほのかに心地よい凹凸の感触の手触りの良さを手のひらに包み込んで楽しんでもらえるようにと、口縁部をすぼめた丸っこい形に木地を作ったそうです。 木工旋盤を使い、木地から挽いて形を作り出し、塗りの作業まで一貫してお一人で行う莊司さんならではの隅々まで考えや感覚が詰まった美しい日常の漆椀。 お値段も比較的リーズナブルで、揃えやすいのも嬉しい点です。毎日のお汁物にも、新年の年迎えのお雑煮にもおすすめ。塗り直しなどのご相談もお気軽にお声掛けください。 ※上記の寸法は「およそ」ですのでご参考程度にお考えください 天然素材のため色の違いが生じたり、手仕事での制作上一点一点微妙に寸法・表情等が異なります 作品の持ち味として必ずご理解の上、ご注文をご検討ください 実際お届けするお品と差異が生じる可能性があることをご了承ください 〈お取り扱い・ご注意点〉 □洗う際は洗剤のついたスポンジで洗えます □水に浸け置きは避けてください □洗浄後はなるべく早く拭いてテーブルなどの上に置いたままにしてよく乾かしてください □重ね置きで保管する際は下にキッチンペーパーなどを敷くと器が傷みません □食洗機、乾燥機、電子レンジ、オーブンの使用は避けてください □塗膜の塗り直しをご希望の場合は当店までご連絡ください